授乳中でもないのに乳汁の分泌を促すホルモン「プロラクチン」が過剰に分泌され、血液中のプロラクチンが増えてしまった状態を「高プロラクチン血症」といいます。ホルモンを分泌する下垂体にできた腫瘍やほかの病気で飲んだ薬の影響などが原因となることもあります。高プロラクチン血症になると、妊娠も出産もしていないのに乳汁が出たりします。女性ホルモンの分泌に影響を与え月経不順や無月経を引き起こしたり、不妊の原因になることもあります。

 

病気が原因で、ホルモンの分泌が乱れている場合は、その病気を治すことが第一に優先されます。でも、女性ホルモンの分泌をとり行っている視床下部や下垂体、卵巣などの器官にとくにトラブルがないのに、ホルモンの分泌が乱れている場合もよくあることです。そんなときには、生活習慣や食生活を見直してみることが基本となります。不規則な生活、栄養の不足やかたよりは、体がもともともっている抵抗力や回復力を低下させ、体調をくずす大きな要因となります。体調のくずれは女性ホルモンの分泌を乱し、それがもとでさらに体のあちこちに不調があらわれてしまうのです。規則正しい生活を送ること、バランスのよい食事をとることは、美しく健康に暮らしていくためにはかかせないことです。

 

小学生のようですが、早寝早起きは体のリズムを整えるための基本中の基本。夜きちんと睡眠をとって体を休め、昼に活動するのが人間の体に組み込まれている自然のリズムです。そのリズムをくずしていると、自律神経に影響を与え、つねに興奮している状態になってリラックスできず疲れていきます。さまざまなホルモンの分泌も睡眠のリズムに影響を受けているため、生活のリズムを整えるだけでも、肌荒れや倦怠感などの不調に効果があり、免疫力もアップしていくのです。とくに朝、起きる時間を一定にすることが大切といわれます。そして起きたときには、太陽の光をしっかり浴びること。すると体がすっきり目覚め、規則正しいリズムをつくつていけます。休みの日に、たっぷり眠れるからと昼過ぎまで寝ているようなことは、かえって体のリズムをくずし、不調を招くもと。いつもより少しゆっくりめに起きるくらいにしておくのがおすすめです。


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