黄体ホルモンは排卵後に分泌が増加し、そのまま受精卵が着床しなければ、やがて分泌が減少して月経が起こります。その分泌にあわせ基礎体温も上がって下がるため、きちんと黄体ホルモンが分泌されていれば、基礎体温には低温期と高温期ができ、それが一定のサイクルでくり返されていきます。もし、高温期が続くなら黄体ホルモンの分泌が続いていると考えられ、妊娠などが予想されます。逆に低温期が続くなら、黄体ホルモンがきちんと分泌されていないことが考えられ、排卵をしていないことも予想されます。体調の変化などを基礎体温表にメモしておくと体調のサイクルもつかみやすくなるでしょう。基礎体温表が右のようなきれいなパターンでなくても、月経の時期に体温が少し下がって低温期が続き、それから高温期がしばらくあるというように、なんとなくでも二相になっていれば大文夫。もし、心配なことがあつたら基礎体温表をもって婦人科を受診しましょう。基礎体温の記録は医師にとっても診断のための大きな手がかりになります。

 

人間の体の状態はさまざまなホルモンの働きによって維持されています。というと、とても大量のホルモンが体中を流れているように思えますが、 一生に分泌されるホルモン全部を集めてもスプーンに何杯かのわずかな量なのだといわれています。ホルモンはどれもがほんの微量で効果を発揮するのです。その微量の分泌は繊細で、多くても少なくても体に支障をきたします。通常、ホルモン同士の働きなどで分泌はうまくコントロールされていますが、不規則な生活やストレス、病気などが原因となり、どこか1か所の分泌がくずれると、そのホルモンに関係している別のホルモンのバランスもおかしくなってしまいます。体調の悪さがホルモンの分泌を乱し、ホルモンの分泌の乱れでさらに不調が起こるといった状態におちいつてしまうのです。


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