周期的な体のリズムには個人差があります。自分のリズムを知るためには、基礎体温をつけることがおすすめです。基礎体温とは、生命を維持するためだけにエネルギーを使っているときの体温のこと。つまり、眠っているときの体温なのですが、眠つているときに自分で体温ははかれないため、朝日覚めたとき、活動を開始する前に布団の中ではかります。女性ホルモンの黄体ホルモン(プロゲステロン)には体温を上げる働きがあるため、黄体ホルモンの分泌が活発になると体温が上がり、分泌量が減少すると体温は下がります。そのため基礎体温の変化は女性ホルモンの変化を知る手がかりとなるのです。そして、女性ホルモンの変化によって起こる排卵や月経、体調の変化などのサイクルの予測にも、役立てることができます。

 

基礎体温の変化を知るためには、毎朝続けてはかることが必要です。毎朝、顔を洗うように体温の計測を習慣に。枕元には必ず婦人体温計を準備して寝ましょう。基礎体温表もあわせて準備しておいて、はかったらすぐに記入します。基礎体温表には、体温だけでなく月経やおりもの、そのほか体調で気づいたことなどもメモしておくとよいでしょう。はかる時間は毎朝できるだけ同じにするのが原則。起き上がらずに寝たままの状態ではかります。多少時間がずれたとしても、毎日はかることが重要です。まずは自分の月経周期1サイクルを目標にしてはじめましょう。熱が出るわけではないので、基礎体温の変化はわずかなものです。そのため、普通の体温計より細かい温度まで表示される婦人体温計を使ってはかります。婦人体温計の中にははかった体温を記録しグラフにできたり、排卵や月経を予測したりする便利な機能がついたものもあります。基礎体温表は、病院や薬局で手に入るほか、インターネツトでダウンロードできるものもあるので、自分の気に入ったものを選ぶとよいでしょう。


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